今回はスモールマウスバスの生態について紹介したいと思います。
スモールマウスバスの特徴
スモールマウスバスは名前のとおりラージマウスバスより口が小さいのが特徴です。
全長もラージマウスバスより小さく、50センチ以上の個体はなかなか釣れるものではありません。
釣る時の引きがラージマウスバスより強く、強烈に強く引く為かなり楽しめます。
捕食は、他の魚、水棲節足動物、水面に落下した昆虫等を食べます。
ちなみに上の画像は自分が釣ったいちばん大きいサイズのスモールマウスバス。
自称50cm
ちゃんと測ると49.5
いつ頃から生息しているのか?
1925年に赤星鉄馬さんによりラージマウスバスと一緒にスモールマウスバスも芦ノ湖に放流されたとされています。
理由はわかりませんがその後個体数が増えていったのはラージマウスバスだけ。
その後1990年代はじめにスモールマウスバスが福島県檜原湖で発見された後、長野県野尻湖、木崎湖などでも生息が確認。
また、1995年中禅寺湖、2000年代前半に長野県千曲川をはじめ北海道から宮崎県まで日本各地での繁殖が確認されたとされています。
千曲川がスモールマウスバスの聖地とされているのも、このためです。
スモールマウスバス 生息地
スモールマウスバスはラージマウスバスと違い、流れの速い河川で生息しています。
渓流域や流水域にも侵入し、関東だと荒川水系、利根川、多摩川、小貝川、鬼怒川、柳瀬川、などたくさんの河川で目撃されています。
スモールマウスバスは冷水・流水に適応している
ラージマウスバスは温暖な水の流れがないところにいるのに対して、スモールマウスバスはラージマウスバスより低水温を好み、流れの速い場所を好んですみかとしています。
スモールマウスバス 産卵時期
スモールマウスバスの産卵時期(スポーニング)は3月後半から6月ぐらいまでがさかんに行われています。
産卵時期になると、オスとメスのスモールマウスバスがつがいになって、仲良く泳いでいるのを見ることができます。
産卵場所は自分たちで綺麗にするので、その場所だけ砂がなくなっていたりします。
賛否両論ありますが、スポーニング中のバスは簡単に釣ることができます。
つがいになっているバスにワームで威嚇すれば、怒ってバイトしてくるのです。
この釣り方に対して、邪道だと!怒っているバサーもたくさんいます。
特定外来生物として移動やリリース禁止の地域もある
スモールマウスバスは渓流域や流水域にも侵入し、在来生物へ影響を与えることが危惧されています。
在来生物のアユ、イワナ、ウグイ、ヒメマス、ヤマメ、ヨシノボリ、ワカサギなど幅広い小魚を食べるてしまうことから、日本生態学会では本種を日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
埼玉県の条例では移動やリリースが禁止されています。
スモールマウスバスの寿命
スモールマウスバスの寿命は、ラージマウスバスはより少し短く8年程度とされています。
最大サイズは日本で写真で残されている証拠のあるものだと55センチとされています。
最後に
スモールマウスバスの生態をまとめてみましたが、細かいことはまだまだわからないことだらけです。
この記事が何かの参考になれば幸いです。